鍋日記。モントリオール編。

お断り:お料理ブログではありません。犬ブログです。

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Category: 犬学。

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「ケージはかわいそう」??


私の勤務先のトリミングサロンでは、トリミング前後で待ち時間がある際には
基本的に犬にはケージにて待機してもらいます。
基本的には、予約を受けてのトリミングですので、ケージが嫌だとおっしゃるお客様は
優先的にトリミングをするのですが、私はこの飼い主の「うちの犬はケージが苦手だから」
という意見が好きではありません。

ケージが苦手なのはどうしてなのでしょう?

また、特段ケージに入れないように依頼されたわけでもなく、
ケージで待機させていて、
「うちの犬をケージに入れるだなんて!」
と憤慨される飼い主様、更には
「ケージに犬を入れたことによって、健康被害があって獣医に行った!」
とクレームを付けられたこともあります。

我が家はポン酢・昆布・カツオ(節)と言ういつになったら具が入るの?という3匹の犬達を飼っていますが、
一つだけルールがあります。

それは、『ケージ』です。

katsu cage6

我が家には3つのケージが常備してあります。
ポン酢用・昆布用・カツ用。

それぞれのケージは、唯一彼らの彼らだけの場所です。
犬達が心身共に落ち着ける場所を作ってあげることが
飼い主の務めだと思いますが、我が家の場合ケージです。

人間も彼らがケージに入っている時には、彼らの嫌がることは絶対にしない決まりです。

我が家は車での遠出することが多く、また犬とのスポーツをしている為、
犬と共に色々な場所へ行きます。
犬のスポーツやイベントの会場は、興奮した犬達が多く、雰囲気も独特、
ちょっと繊細な犬だと、ナーバスになる事も否めません。
その際に、ケージに慣れていると、「あ、安全な場所なのね」と理解してくれます。




katsu cage4


ただ、カツとのケージトレーニングは簡単ではありませんでした。
飼い主である私たちが、心のどこかで「かわいそう/仕方ない・・・」と
諦めてしまっていた部分があったことも否めないのですが、
カツは生まれてからずっと何年間か分かりませんが、パピーミルの冷たい床の上で
他の犬達と雑魚寝状態で生きてきました。
そして、そのパピーミルが摘発された際は、今度は裁判を待つ間、3ヶ月間、
簡易シェルターのケージの中に一匹で入れられ暮らすことに。
見知らぬ場所、今までカツの中に存在し得なかった人間という存在、
犬の鳴き声、機械の音、それらをケージの中から見て聞いて、
すっかりケージがネガティブな存在になっていたことは否めません。

katsu cage3


我が家で引き取るに当たって、持ち運びが簡単なプラスティック製のバリケネルを購入。
我が家にやって来て、このケネルの中から、自ら出てきたのは・・・1週間後・・・。
(その間も常にリードをした状態にしていたので、リードを引っ張れば出てきました。
けど、直ぐにバリケネルの中へ・・・)
そして、出てきてくれたのは良いのだけど、その後決してバリケネルの中に
自ら入ることはなくなってしまいました_l ̄l●lll

cage1.jpg


その内、ポン酢と昆布とのアジリティの大会に出るようになり、
また色んなドッグスポーツのイベントへ参加することに。

今は良いけど・・・やむを得ずに入院することとか、やむを得ずにケージ内で
過ごさねばならなくなる日も来るであろう。
その際に、『ケージ=ストレスの根源』と思うよりも、ポン酢と昆布のように
『ケージ=平和な落ち着く場所』と思うほうが、犬は幾分も幸せに穏やかに過ごせるだろう。

また、カツはどうしても雷の音が苦手です。
雷がなると、机の下や、炊飯器を置いている小さな棚の下に潜りこみます。
ケージが自分の場所と知ってからは、ケージの中へ入るように。
雷の音自体を克服するのは・・・恐らく不可能であるから、
少しでも落ち着く自分の場所があるというのは、本当に良いことなのです。




先日、お客様にこんな相談をされました。

チワワ(4歳)がとても繊細で、この頃彼氏と同棲し始めてから、
チワワがそわそわ落ち着かなく、家の中で気付けばソファの下にもぐりこんで隠れてしまう。
そこから出すのに、自分も彼氏も何度となく噛まれている。
あ、でも、噛むといっても大した強さではなくて、威嚇噛みって感じなんだけど・・・。
(でも飼い主は流血)
どうしたら良いのかしら?


私はドッグトレーナーではありませんので、このような相談を受けた際には、
信頼できるドッグトレーナーをお勧めした上で、自分なら・・・という話をします。
まずは環境を作ってあげる:落ち着く場所=ケージを与えたら?


彼女は「ケージはかわいそうだし邪魔だから売ったところなのよ。」と。
ケージじゃなくて、犬のベッドはきちんと与えてるの。
でもどうしてなのか、気付いたらソファやベッドの下にもぐりこんでしまうのよ

私からしてみれば、そんなソファやベッドの下に潜りこんでしまう状態の方がかわいそうです。
何度も噛まれている飼い主様とその彼氏もかわいそうです。






逆に、先日こんなお客様が。
1歳のジャイアントプードルの子。
朝来店して、トリミング自体は2時間ちょっとで終了したのですが、
飼い主様に急用ができてしまい、夕方まで預かって欲しいとのこと。
「ケージでのお預かりになりますが」
とお断りをした上で夕方までほぼ半日お預かりいたしました。

それがこのプードルの子は、ケージに慣れているのでしょう。
トリミング終了後「ケージ!」とコマンドを出すと、そそくらさっさと入って行き、
おやつをあげると喜んで食べ、その後は夕方まで腹を見せる勢いで寝ていました。

ケージに慣れていると、普段とは違う場所でも犬は落ち着けるのです。



留守番時に悪さをしてしまうという犬。
留守番時は家中フリーにして、おもちゃも沢山与えているのに・・・と。
犬は留守番中、おもちゃで遊ぶものではありません。
広い家の中をフリーにさせたところで・・・犬は「守らないと!」精神が働いて
不安にさせてしまうだけだったり。



ケージに関しては、飼い主なりの様々な視点があるようではありますが、
犬にとって、犬の目線から見た落ち着く居場所を作ってあげること、
犬と暮らす人間の大切な義務ではないかと私は思います。


katsu cage5




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comments
 
かわいそうという気持ちはどうして起こるのか?考えない飼い主の人が多いようです。
このことは自分のブログでも書いてみますが、
犬小屋を持ってない人があまりにも多すぎます。犬にとっての場所、犬が本来どうやって犬になったのか?
そういうことを考えない人が多い気がします。

 
これも他の犬具とおなじで使い方と個人の価値観なのかなぁと思います。

うちの場合は、パートナーが放飼い時代のヨーロッパで育った人で、ケージには抵抗あったので人間側の問題で使ってません。新しい犬はマネージメントに手間がかかるので、ケージもありかなぁと考えるようになったようです。
 
ケージに慣れるるのは、大事だと思います。
あんちゃんもずっとケージだったけど
東北の震災の時にこちらもけっこう揺れて・・・
ベットの横でケージ無しにしてしまいました。。。
今はもうダメ・・・・(U_U)
また根気よく訓練しようか・・・
でも病院では入れているからいいかな・・・とか(;^_^A

みゅちゃんはケージが好きだから
このままいかないとと思ってます。

歯石とり、鍋コ。さんもしたのですね~。
紹介していたあちらは、バランスボードを習いに行きました。
早速、歯石いっぱいのあんちゃんに、
黒酢とはちみつで試しましたよ。

最初はなかなかだったけど・・・
落ちだすとポロポロ、かなりきれいになりました。
歯磨きはしたいのですけど・・・
歯石の厚さにびっくり(;^_^A
あんちゃんも唾液こくって着きやすいのでしょうかね。

みゅちゃんは、スッパイのかなり嫌いです。
歯石とりやった後の手で歯磨きしたら
その匂いだけで、暴れました。。。
歯石つかないよう頑張らなければ・・・(ё_ё)

例のTシャツ・・・
なかなか取り掛かれず、本当にごめんなさい。
気長気長にお待ちください。
Re: タイトルなし 
> Wombatさん。
ペットと暮らす、私の家族だから、私の子供だから、など言う人が多いのですが、変に擬人化してしまうと犬にとってかわいそうですよね。
そこらへんを伝えるのはなかなか難しいです。
何かかしらの形で犬のプロになれば伝わりやすいかと思ってグルーマーになりましたが、いやはや、本当に難しいです。
Re: タイトルなし 
> cocoさん。
多頭飼いで、cocoさんのようにトレーニング好きとなると、ケージは本当に良いツールですよ。

同時に2匹のトレーニングはすべきではないので、1匹ずつにトレーニングするときも、1匹はケージIN。

多頭飼いの時は手っ取り早い、彼らの部屋になるので、落ち着きたいときにうちの犬はケージに入ればよいと学習しているので、楽です。

あとはいつなんどき、人間の都合で獣医やドッグホテルにお世話になるかも分からないし。
その時に、私のお客ワンコではありませんが、ケージに慣れてると、それこそ腹天で何時間でもぐーすか寝てくれるか、ケージになれていないものだから、そわそわそわそわ、おしっこしちゃう子とか・・・確実に前者の方が幸せだと思います。
Re: タイトルなし 
> あんみゅママさん。
日本だと地震の事もあるので、いつ避難を強いられるか分からないし・・・。
あとは、やむをえぬ事情で、ペットホテルや獣医に預かってもらう可能性もあるので、やはりケージを知っている犬の方が楽じゃないかな~と思うのですよ。
お客ワンコでも、ケージに慣れてる子は、こちらが心配になる程(生きてる??!と。笑)ケージの中で安心しているワンコもいれば、ケージに慣れてないから、吠えまくったり、そわそわしまくっておしっこ垂れ流したり・・・絶対に前者の方が犬にとって幸せなのです。
でも、これを教えてあげるのも人間。

歯石取りのブログページの件、あんみゆママさんがFacebookでシェアされていて初めてブログにお邪魔しました!!
本当に素敵な情報どうもありがとうございます!!
風花ちゃん、さすがボーダー、ドッグスポーツの常連さんなのですね!
山梨で3シーズーと暮らしてらっしゃる(&ドッグスポーツもしてらっしゃる)方が、風花ちゃんの事をご存知でした!

> みゅちゃんは、スッパイのかなり嫌いです。

うちもポン酢が全然ダメでしたーーーヾ(´Д`;●)
ポン酢は歯石とりあえずほとんど無いので、さして問題はないのですが、、、

カツと昆布もお酢は苦手と思っていましたが、蜂蜜の甘みが良かったのか、ぺろぺろぺろ~んっとしていました。

> 例のTシャツ・・・
> なかなか取り掛かれず、本当にごめんなさい。
> 気長気長にお待ちください。

ぜーんぜん問題ありませーーーん!!!
何せこちらは長い長い冬が始まりますので!!!笑)

ケージ 
家の中では、サークルなのでケージほど密室感はないでしょうが、いずれにしてサークル内に入っていてもらう時間が必ずあります。車移動ではケージ(バリケン)です。
どっちが好きかといえば、私と触れ合ったり遊んだりできるフリーの状態なのでしょうが、決してケージを嫌がることもありません。特別な訓練ということでなくても最初から嫌がらなかったのは幸いでしたが、罰でケージに入れられるということにはしないようには気を配ってきました。
それにしても、「ケージに犬を入れたことによって、健康被害があって獣医に行った!」って、モンスター飼い主はカナダにもいるんですね。口が悪すぎ。。。
飼い主のモラルは日本より先進的かと思っていましたが、カナダでも色んな人がいますね~
Re: ケージ 
>いわたろーさん。
我が家は、トレーニングの時以外はケージのドアは開けっ放しです。
なので、割と緩~いルールだったりするのですが、ふと気付くと今も皆ケージで就寝中です。

> それにしても、「ケージに犬を入れたことによって、健康被害があって獣医に行った!」って、モンスター飼い主はカナダにもいるんですね。口が悪すぎ。。。

いやー、これはもう・・・。ビックリしました。でもこの人は言いかねないな・・・という人だったのですが^^;
胃捻転になったというので、その原因がケージのせいだ!!と。。。
胃捻転のメカニズムを説明するも、聞く耳持たず。

結局未だにご来店いただいていますが。笑)

> 飼い主のモラルは日本より先進的かと思っていましたが、カナダでも色んな人がいますね~

ケベックは・・・・・・・・・・・^^;
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プロフィール

鍋コ。

Author:鍋コ。
★ポン酢★
2008年9月9日モントリオール生。
ボストンテリアXシーズーの雑種♂
皆に慕われる(?)『親分』
4歳で遅咲きアジリティデビュー。

★昆布★
2008年9月10日モントリオール生。
シーズーの♂。
シーズーらしく超頑固。
愛玩犬なのにアウトドア大好き!
無類の肉好き。
トレーニングとなると俄然張り切りだす働き者。

★鰹節(通称:カツオ)★
パピーミルレスキューから譲渡してもらったDNAテストによるとシュナウザーXキャバリアXイングリッシュコッカーXその他雑種♂猿に劇似。
年齢不明。
超怖がり、しかし超優しいヤツ。
クリッカーに始まりオベディエンス、そして現在アジリティデビュー目指し中。

☆鍋コ☆
ポン酢昆布カツオの飼い主。
犬IS MY LIFE。
脱会社員後モントリオールでグルーマーしてます。

☆鍋ヲ☆
鍋コの夫。
カナダ、ケベック人。
アジリティ・犬への情熱半端無し。

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